1957年録音の今作は、マイルス・デイヴィスとアレンジャーのギル・エバンスがColumbiaに残した最初の作品だ。1949年の『Birth of the Cool』を皮切りに何枚かの作品を生んだ2人が再び手を組んだ1枚。おそらくジャズのソロイストとアレンジャーのコンビという点では、この2人ほど重要な関係はなかった。エバンスはデリベスの「The Maids of Cadiz」のような新鮮な題材を見つけてきては、繊細なボイシングと斬新なアレンジで、デイヴィスのソロを引き立てるのがうまかった。エバンスのアイデアすべてが、デイヴィスの絶妙の間の取り方や刺激的なサウンドを支えていたのだ。複雑なアレンジを見事に昇華させ(1曲目のジョン・キャリシ作の「Springsville」はその典型)、デイヴィスのソロとチューバやクラリネットのコントラストを作り出している。また熱いスペイン風「Blues for Pablo」は、後に発表された『Sketches of Spain』の序曲とも言うべき雰囲気だ。(Stuart Broomer, Amazon.com)

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ディスク:1
1. Springsville
2. The Maids of Cadiz
3. The Duke
4. My Ship
5. Miles Ahead
6. Blues for Pablo
7. New Rhumba
8. The Meaning Of The Blues
9. Lament
10. I Don’t Wanna Be Kissed ( By Anyone But You)
11. Springsville
12. Blues For Pablo
13. Medley: The Meaning of the Blues/Lament
14. I Don’t Wanna Be Kissed (By Anyone But You)